「米」の字を、8本の末広(扇)で形づくり、外形を桜の花びらで整えたマーク。米沢市の旗です。山形県・置賜地方、上杉家の城下町の旗で、末広で四方八方への発展を祈り、桜でつないで、明るく住みよい郷土を象徴しています。上杉のお膝元ですが、市章は意外にも「米」。今回はそんな米沢市の旗の話です。


まずは構成のおさらい

米沢市旗の構成は、次のとおりです。

  • 市章:「米」を8本の末広(扇)+桜の花弁の外形

シンボルの意味は、次のとおりです。

  • 8本の末広:四方八方への発展
  • 桜の花弁:明るく住みよい郷土
  • 全体で「米」:米沢

末広の「米」を桜が包むマーク。米沢市を象徴する1枚です。


「『米』を8本の末広に、桜の花びらで」

米沢市旗の、由来を見ていきます。市章は、米沢の「米」の字を8本の末広(扇)で構成したものです。末広で四方八方への未来の発展を祈念し、桜の花弁で外形を整え、明るく住みよい郷土を象徴しています。一説には1908年(明治41年)に制定されたと伝わりますが、大正8年(1919年)の大火で市の文書が焼けたため、制定の正式な記録は残っていません。縁起のいい末広(扇)を8本集めて「米」にする。めでたいデザインです。末広(扇)=発展は、神戸(扇港)・宮崎(扇形=末広がり)とも通じます。8本=四方八方は、鹿児島(四方の矢印)とも響き合います。

上杉の城下町なのに「米」

そして、ちょっと意外な話もあります。米沢は上杉家の城下町。名君・上杉鷹山(「なせば成る」)や直江兼続で知られます。でも市章は上杉の家紋ではなく、地名の「米」。お殿様の紋を使った弘前(卍)・八戸(向鶴)とは対照的です。上杉のお膝元でも、市章は「米」を選んだ。高知が山内家の紋から市名「高」へ替えたのにも、すこし似ています。山形県の県章(三つの山)とは別物です。


米沢市という都市

米沢市の基本情報です。

  • 正式名:米沢市
  • 所在:山形県(置賜地方)
  • 人口:約7万人
  • 法的地位:日本の市

「上杉と米沢牛」

米沢市は、上杉神社、名君・上杉鷹山、直江兼続の城下町で、ブランド牛の米沢牛で知られます。伝統の米沢織、笹野一刀彫も米沢の名物です。


まとめ:末広の「米」、米沢市

今回の米沢市旗のまとめです。

  • 市章は「米」を8本の末広(扇)で構成+桜の花弁の外形
  • 末広で四方八方への発展を祈念、桜で明るく住みよい郷土を象徴
  • 制定は一説に1908年(明治41年)と伝わるが、大正8年の大火で記録が焼け正式には不詳
  • 末広(扇)=発展は神戸(扇港)・宮崎(扇形)と、8本=四方八方は鹿児島(四方の矢印)と通じる
  • 米沢は上杉家の城下町(上杉鷹山・直江兼続)だが、市章は家紋でなく地名の「米」
  • 家紋を使った弘前(卍)・八戸(向鶴)とは対照的、高知(山内→高)に似た選択
  • 山形県の県章(三つの山)とは別
  • 上杉神社、上杉鷹山、直江兼続、米沢牛、米沢織、笹野一刀彫
  • 人口約7万人、山形県置賜地方

「米」を8本の末広に、桜の花びらで。米沢市の旗は、四方八方への発展の願いを、末広の「米」に込めた1枚です。