カタカナの「ウ」と「ヘ」を、上下に重ねたマーク。宇部市の旗です。山口県西部の瀬戸内側、石炭で発展した工業都市の旗で、宇部の「ウヘ」を上下に重ねて図案化し、統合と調和を表したもの。今回はそんな宇部市の旗の話です。
まずは構成のおさらい
宇部市旗の構成は、次のとおりです。
- 市章:「ウ」と「ヘ」を上下に重ねて図案化
シンボルの意味は、次のとおりです。
- ウ・ヘ:宇部(ウヘ)
- 上下に重ねる:統合と調和
「ウ」と「ヘ」を重ねたマーク。宇部市を象徴する1枚です。
「『ウ』と『ヘ』を上下に重ねて」
宇部市旗の、由来を見ていきます。市章は、宇部の「ウ」と「ヘ」を上下に重ねて図案化したものです。1921年(大正10年)11月、宇部が市になったのを記念して一般から作品を募集し、翌1922年(大正11年)5月7日に正式に制定されました。2つのかなを上下に重ねるのは、「ハ」と「マ」を重ねて菱形にした横浜市のハマ菱とも通じる発想です。
村から、一躍「市」へ
そして、宇部には珍しい歴史があります。ふつう、地方の自治体は「村」→「町」→「市」と段階を踏んで大きくなります。ところが宇部は、1921年に「宇部村」からいきなり「宇部市」になりました。町を飛ばして、村から一躍、市へ。これは全国でも珍しい例です。その原動力は石炭でした。宇部炭田の石炭で、ひとつの村が一気に大都市へと成長したのです。山口県の県章(山+口)や山口市(山口を二重丸に)、下関市(しも+フク)とは別のマークです。
宇部市という都市
宇部市の基本情報です。
- 正式名:宇部市
- 所在:山口県(県西部、瀬戸内側)
- 人口:約16万人
- 法的地位:市
「石炭と彫刻のまち」
宇部市は、石炭(宇部炭田)で発展し、セメントや化学の宇部興産(現UBE)を生んだ工業都市です。野外彫刻が並ぶときわ公園や、現代日本彫刻展(UBEビエンナーレ)で知られる「彫刻のまち」、山口宇部空港も宇部の見どころです。
まとめ:重ねた「ウヘ」、宇部市
今回の宇部市旗のまとめです。
- 市章は「ウ」と「ヘ」を上下に重ねて図案化(ウヘ=宇部)、1922年(大正11年)制定
- 1921年の市制施行を記念して一般公募、統合と調和を表す
- 2かなを上下に重ねるのは横浜市のハマ菱(ハ+マを重ねて菱形)とも通じる
- 宇部は「宇部村」から町を飛ばして一躍「宇部市」になった珍しい例(原動力は宇部炭田の石炭)
- 山口県の県章(山+口)・山口市・下関市とは別
- 宇部興産(UBE)の工業都市、ときわ公園・彫刻のまち(UBEビエンナーレ)、山口宇部空港
- 人口約16万人、山口県西部
「ウ」と「ヘ」を上下に重ねて。宇部市の旗は、村から一躍、市になった街を、重ねた「ウヘ」に込めた1枚です。