16枚の角ばった菊の紋、その真ん中に「富」の字。富山市の旗です。富山県の県庁所在地の旗で、この市章は、なんと江戸時代の富山藩から代々使われてきたもの。富山藩初代藩主・前田利次の時代に町役所の徽章として定められ、その中心を「富」に改めて今に至ります。今回はそんな富山市の旗の話です。
まずは構成のおさらい
富山市旗の構成は、次のとおりです。
- 市章:16の角菊紋(菊の紋)+中央に「富」の字
シンボルの意味は、次のとおりです。
- 菊紋:富山藩(前田家)の徽章
- 「富」の字:富山
- 全体:市勢が四方に伸展する
菊の紋の真ん中に「富」のマーク。富山市を象徴する1枚です。
「菊の紋の真ん中に『富』、前田のお殿様から」
富山市旗の、由来を見ていきます。市章は、市勢が隆々として四方に伸展することを象徴したものです。由来は、富山藩初代藩主・前田利次の時代に、町役所の徽章として定められた「16の角菊紋」。それ以来、富山藩で代々使われ、中心を「富」に改めて現在に至ります。お殿様の時代から続く、菊の紋のマーク。歴史の長い由来です。盛岡(南部)・仙台(伊達)・前橋(松平)に続く、武家ゆかりの市章です。
前田つながり
そして、お隣との縁もあります。富山藩は、加賀百万石の前田家の分家。だから次に書く金沢市(加賀前田家の本家)とは、同じ前田のお殿様でつながります。富山も金沢も、前田のお殿様の城下町。北陸の縁です。現在の市章は、2005年の大合併を経て2006年に制定されましたが、デザインのルーツは江戸時代です。富山県の県章(立山+と)とは別物です。
富山市という都市
富山市の基本情報です。
- 正式名:富山市
- 所在:富山県(県庁所在地)
- 人口:約40万人
- 法的地位:中核市
「立山と路面電車」
富山市は、立山連峰や、富山湾(蜃気楼・ホタルイカ・白えび)、富山の薬売り(売薬)で知られます。路面電車を生かしたコンパクトシティの先進都市としても知られます。
まとめ:菊の紋と「富」、富山市
今回の富山市旗のまとめです。
- 市章は16の角菊紋(菊の紋)+中央に「富」の字
- 市勢が四方に伸展することを象徴
- 富山藩初代藩主・前田利次の時代に町役所の徽章として定められ、代々使われ、中心を「富」に改めた
- 盛岡(南部)・仙台(伊達)・前橋(松平)に続く武家ゆかりの市章
- 富山藩は加賀百万石・前田家の分家、金沢市(前田本家)と同じ前田つながり
- 現市章は2006年制定だがルーツは江戸時代、富山県の県章(立山+と)とは別
- 立山連峰、富山湾(蜃気楼・ホタルイカ・白えび)、薬売り、路面電車のコンパクトシティ
- 人口約40万人、中核市、富山県の県庁所在地
菊の紋の真ん中に「富」、前田のお殿様から。富山市の旗は、江戸時代の富山藩から続く菊の紋を、今に伝える1枚です。