円(○)と菱形(◇)を重ね、その中に古い書体の「鳥」。鳥取市の旗です。鳥取県の県庁所在地、鳥取砂丘の街の旗で、この○と◇は、旧藩時代に「因伯」の印として使われた紋章。○は文、◇は武を意味します。中の「鳥」は小篆(しょうてん)という昔の漢字の書体。今回はそんな鳥取市の旗の話です。
まずは構成のおさらい
鳥取市旗の構成は、次のとおりです。
- 市章:○+◇を重ね、中に小篆の「鳥」
シンボルの意味は、次のとおりです。
- ○(円):文
- ◇(菱):武
- 中の「鳥」:小篆(篆書)の鳥取の鳥
○と◇に篆書の「鳥」のマーク。鳥取市を象徴する1枚です。
「○は文、◇は武、中に篆書の『鳥』」
鳥取市旗の、由来を見ていきます。市章は、旧藩時代に「因伯」(因幡+伯耆)の印として使われた○◇の紋章を一つに重ね、その中に小篆(漢字の書体の一種)の「鳥」の字を組み入れたものです。○は文を、◇は武を意味するといわれ、組み合わせて鳥取市の発展を表します。1915年(大正4年)7月に市章として定められました。円は文(学問)、菱は武(力)、合わせて文武両道。お殿様の時代の印を受け継いだマークです。中の「鳥」をわざわざ古い篆書(小篆)にしているのも渋いところです。
「鳥」の県、「鳥」の市
そして、横のつながりもあります。鳥取は、その名のとおり昔「鳥を捕る人々(鳥取部)」がいた土地。鳥取県の県章も、ひらがな「と」=飛ぶ鳥をかたどっています。県は「飛ぶ鳥」、市は「篆書の鳥」。どちらも鳥がモチーフです。県も市も「鳥」。でも表し方が違う。鳥取らしい一致です。
鳥取市という都市
鳥取市の基本情報です。
- 正式名:鳥取市
- 所在:鳥取県(県庁所在地)
- 人口:約18万人
- 法的地位:中核市
「砂丘と白兎」
鳥取市は、日本最大級の鳥取砂丘、砂の美術館、神話・因幡の白兎の白兎海岸で知られます。鳥取池田家の鳥取城(久松山)、らっきょう・松葉がにも鳥取の名物です。
まとめ:○と◇と「鳥」、鳥取市
今回の鳥取市旗のまとめです。
- 市章は○+◇を重ね、中に小篆(昔の書体)の「鳥」、1915年(大正4年)制定
- ○◇は旧藩時代の「因伯」(因幡+伯耆)の印、○=文・◇=武で文武両道を表す
- 中の「鳥」は篆書(小篆)という古い漢字の書体
- 鳥取は昔「鳥を捕る人々(鳥取部)」の土地、鳥取県の県章も「と」=飛ぶ鳥
- 県は「飛ぶ鳥」、市は「篆書の鳥」でどちらも鳥がモチーフ
- 日本最大級の鳥取砂丘、砂の美術館、因幡の白兎の白兎海岸、鳥取池田家の鳥取城
- 人口約18万人、中核市、鳥取県の県庁所在地
○は文、◇は武、中に篆書の「鳥」。鳥取市の旗は、因伯の印と文武両道を、篆書の「鳥」に重ねた1枚です。