太い縞に細い縞を添えた「子持筋(こもちすじ)」の下に、「市」の字。徳島市の旗です。徳島県の県庁所在地、阿波踊りの街の旗で、この縞模様は、徳島藩(蜂須賀家)の徽章「子持筋」。その下に「市」を置いて円形にし、徳島県の中枢都市であることを表しています。今回はそんな徳島市の旗の話です。
まずは構成のおさらい
徳島市旗の構成は、次のとおりです。
- 市章:子持筋+下に「市」+円形
シンボルの意味は、次のとおりです。
- 子持筋:徳島藩(蜂須賀家)の徽章
- 「市」:市
- 円形:徳島県の中枢
子持筋の下に「市」のマーク。徳島市を象徴する1枚です。
「蜂須賀のお殿様の縞『子持筋』」
徳島市旗の、由来を見ていきます。市章は、徳島藩の徽章であった「子持筋」の下に「市」の文字を配して円形にしたものです。本市が徳島県の中枢であることを表します。開市20周年を記念し、一般募集40余種の中から東新町・真鍋勇次郎の作品を、1909年(明治42年)10月9日の市会で議決して制定しました。お殿様(蜂須賀家)の縞模様に、「市」。城下町らしいマークです。「子持筋」は、太い筋が細い筋を連れているように見える縞で、まるで親が子を持つよう、というのが名前の由来です。徳島県の県章(「とく」=飛ぶ鳥)とは別物です。
縞のお殿様マーク、3つそろう
そして、横のつながりもあります。縞・線がもとのお殿様マークは、仙台市(伊達の三ツ引両)・広島市(芸州藩の三つ引)に続いて、徳島市(蜂須賀の子持筋)で3つめ。仙台・広島・徳島、縞模様の城下町トリオです。ちなみに同じ1909年は、横浜・岐阜・和歌山も市章を定めた、市章ラッシュの年でした。
徳島市という都市
徳島市の基本情報です。
- 正式名:徳島市
- 所在:徳島県(県庁所在地)
- 人口:約24万人
- 法的地位:市(県庁所在地で中核市でないのは津・徳島・山口のみ)
「阿波踊りの街」
徳島市は、「踊る阿呆に見る阿呆」の阿波踊り(日本三大盆踊り)で知られます。蜂須賀家の徳島城、眉山もあります。藍染めの阿波藍、すだち、吉野川も徳島の名物です。
まとめ:子持筋、徳島市
今回の徳島市旗のまとめです。
- 市章は子持筋+下に「市」+円形、1909年(明治42年)制定(開市20周年、公募40余種から)
- 子持筋は徳島藩(蜂須賀家)の徽章、その下に「市」を置いて徳島県の中枢を表す
- 子持筋=太い筋が細い筋を連れて見える縞(親が子を持つようなのが名の由来)
- 仙台(伊達の三ツ引両)・広島(芸州藩の三つ引)に続く、縞のお殿様マーク3つめ
- 同じ1909年は横浜・岐阜・和歌山も制定した市章ラッシュの年
- 徳島県の県章(「とく」=飛ぶ鳥)とは別
- 阿波踊り、蜂須賀家の徳島城、眉山、阿波藍、すだち、吉野川
- 人口約24万人、徳島県の県庁所在地(中核市ではない)
蜂須賀のお殿様の縞「子持筋」。徳島市の旗は、藩の縞模様に「市」を添えた1枚です。