「岳(がく)」という字を、古い象形の書体で図案化したマーク。高山市の旗です。岐阜県・飛騨地方、日本一面積の広い市の旗で、山に囲まれた「山の都」を、山々を象徴する「岳」の文字で表したもの。高山という名前そのままに、山だらけの街です。今回はそんな高山市の旗の話です。
まずは構成のおさらい
高山市旗の構成は、次のとおりです。
- 市章:「岳」の形象体文字(古い書体)を図案化
シンボルの意味は、次のとおりです。
- 「岳」:山の都・飛騨の山々
古い文字の「岳」のマーク。高山市を象徴する1枚です。
「『岳』の古い文字、山の都」
高山市旗の、由来を見ていきます。市章は、山の都を象徴する「岳」の形象体文字(象形的な古い書体)を図案化したものです。1905年(明治38年)に公募し、翌1906年に町章として採用・公示。1936年(昭和11年)の市制施行後も、市章として引き継がれました。山に囲まれた街だから、「岳(山の高いところ)」の字。わかりやすい由来です。古い書体(象形・古代文字)を使うのは、高崎(高の古代文字)・鳥取市(小篆の鳥)・栃木県(木偏を古代文字)とも通じます。山の字としては、山形県(三つの山)・富山県(立山)とも仲間です。岐阜県の県章(岐)や、同じ県の岐阜市(井)とは別物です。
日本一、広い市
そして、スケールの話もあります。高山市は、2005年の大合併で、面積が日本一広い市になりました。その広さ約2,177km²は、東京都や大阪府よりも広いのです。山の都の名にふさわしく、市域の大部分が飛騨の山々。1つの市が、東京都より広い。まさに「岳」の市です。山だらけなのも納得です。
高山市という都市
高山市の基本情報です。
- 正式名:高山市
- 所在:岐阜県(飛騨地方)
- 人口:約8万人
- 法的地位:日本の市(面積は日本一広い)
「古い町並みと高山祭」
高山市は、江戸の風情を残す古い町並み(さんまち)、高山陣屋、飛騨牛、朝市で知られます。ユネスコ無形文化遺産の高山祭(日本三大美祭)、近くの白川郷も高山の見どころです。
まとめ:「岳」、高山市
今回の高山市旗のまとめです。
- 市章は「岳」の形象体文字(古い書体)を図案化、1906年に町章→1936年市制後も市章
- 山に囲まれた「山の都」を、山々を象徴する「岳」の字で表す
- 古い書体は高崎(高の古代文字)・鳥取市(小篆の鳥)・栃木県(木偏)と通じる
- 山の字は山形県(三つの山)・富山県(立山)とも仲間
- 岐阜県の県章(岐)・岐阜市(井)とは別
- 2005年の合併で面積日本一の市に(約2,177km²、東京都や大阪府より広い)
- 古い町並み(さんまち)、高山陣屋、飛騨牛、高山祭(ユネスコ)、近くに白川郷
- 人口約8万人、日本の市(面積日本一)、岐阜県飛騨地方
「岳」の古い文字、山の都。高山市の旗は、山に囲まれた飛騨の都を、「岳」の一字で表した1枚です。