「高」の古い書体(古代文字)を組み合わせたマーク。高崎市の旗です。群馬県で最も人口の多い市、だるまと交通の街の旗で、高崎の「高」を、古代文字で図案化したマーク。シンプルですが、古い書体を使ったところに味があります。今回はそんな高崎市の旗の話です。
まずは構成のおさらい
高崎市旗の構成は、次のとおりです。
- 市章:「高」の古代文字を2つ+四隅で「崎市」
シンボルの意味は、次のとおりです。
- 古代文字の「高」:高崎の高
- 四隅の先端:崎市
古代文字の「高」のマーク。高崎市を象徴する1枚です。
「古代文字の『高』、四隅に『崎市』」
高崎市旗の、由来を見ていきます。市章は、「高」の古代文字を2つ組み合わせ、四隅に置いた先端で「崎市」を表したものです。つまり全体で「高崎市」。1920年(大正9年)11月、高崎市告示第89号により定められました。ふつうの「高」ではなく、古い書体(古代文字)を使う。そこが渋いところです。古代文字・篆書を使うのは、鳥取市(小篆の「鳥」)や栃木県(木偏を古代文字に)とも通じる発想です。「高」の市章としては、高松市(高+松葉)・高知市(高)に続く仲間でもあります。
「高崎」と前橋
そして、群馬ならではの話もあります。高崎の地名は、井伊直政が城を築いた際、「和田」から「高崎」に改めたのが由来とされます。高崎は、県庁所在地の前橋市(松平の馬印◎)よりも人口が多い。県庁は前橋、でも人口や商業は高崎、というライバル関係です。県庁は前橋、いちばん大きい市は高崎。この関係は、山口市と下関市にも似ています。同じ群馬県でも、前橋(松平の◎)と高崎(古代文字の高)で、ぜんぜん違うマークなのも面白いところです。
高崎市という都市
高崎市の基本情報です。
- 正式名:高崎市
- 所在:群馬県(県内最大の人口)
- 人口:約37万人
- 法的地位:中核市
「だるまと新幹線」
高崎市は、全国シェア約8割の高崎だるま(少林山達磨寺)、井伊直政の高崎城、白衣大観音で知られます。上越・北陸新幹線が分かれる交通の要衝で、群馬交響楽団、パスタの街でもあります。
まとめ:古代文字の「高」、高崎市
今回の高崎市旗のまとめです。
- 市章は「高」の古代文字を2つ組み合わせ、四隅の先端で「崎市」を表したもの(全体で高崎市)、1920年(大正9年)制定
- 古代文字・篆書を使うのは鳥取市(小篆の鳥)・栃木県(木偏を古代文字)と通じる
- 「高」の市章は高松市(高+松葉)・高知市(高)の仲間
- 高崎の地名は井伊直政が「和田」から改めたのが由来
- 高崎は県庁所在地の前橋市より人口が多い(山口市と下関市に似たライバル関係)
- 前橋(松平の◎)と高崎(古代文字の高)でまったく違うマーク
- 高崎だるま(全国シェア約8割)・少林山達磨寺、高崎城、白衣大観音、新幹線の要衝
- 人口約37万人、中核市、群馬県最大の人口
古代文字の「高」、四隅に「崎市」。高崎市の旗は、古い書体に「高崎市」をまるごと込めた1枚です。