「高」の字に、水・緑・人の姿を重ねたマーク。高岡市の旗です。富山県で富山市に次ぐ第2の都市、前田利長の城下町の旗で、緑と青で豊かな自然と水を、いきいきした人の姿で市の活気を表す。そして「高岡」という名前、じつは鳳凰(ほうおう)に由来します。今回はそんな高岡市の旗の話です。
まずは構成のおさらい
高岡市旗の構成は、次のとおりです。
- 市章:「高」+水・緑・人の姿
シンボルの意味は、次のとおりです。
- 「高」:高岡
- 緑と青:豊かな自然と水
- 人の姿:市の活気・躍動
水と緑の「高」のマーク。高岡市を象徴する1枚です。
「『高』に水と緑と人、名前は鳳凰の岡」
高岡市旗の、由来を見ていきます。市章は高岡の「高」の字をモチーフに、水や緑と人の姿を重ね、自然と人の光り輝くまちをデザイン化したものです。2005年(平成17年)、福岡町との合併に合わせて制定されました。公募から4つに絞り、市民アンケートで決定したものです。旧市章(1916年・大正5年)は「高」を丸く図案化したものでした。現代版の「高」に、自然と人。平成の合併マークで、静岡(S)・さいたま(S)と同じ、住民が選んだタイプです。
「高岡」は鳳凰の岡
そして、名前の由来が素敵です。高岡の中心部は、1609年、加賀前田家2代・前田利長が築いた高岡城の城下町として始まりました。「高岡」の名は、利長が『詩経』の一節「鳳凰鳴けり彼の高き岡に」から引用し、この地の繁栄を願って名づけたと伝えられます。鳳凰が鳴く、高い岡。だから高岡。めでたい由来です。じつは先に書いた長岡市の市章は「不死鳥(フェニックス)」でした。長岡は不死鳥、高岡は鳳凰の岡。同じ「岡」のつく街が、そろって伝説の鳥とつながるのは面白い偶然です。
前田つながり、そしてドラえもん
さらに、横のつながりもあります。前田利長は、金沢(前田の梅鉢)・富山(前田の菊)と同じ加賀前田家。高岡も前田の街です。また、高岡は、ドラえもんの作者・藤子・F・不二雄の出身地。ミュージアムのある川崎市とも、ゆかりで結ばれます。前田の街であり、ドラえもんのふるさと。それも高岡らしさです。富山県の県章(立山+と)とは別物です。
高岡市という都市
高岡市の基本情報です。
- 正式名:高岡市
- 所在:富山県(県内第2の都市)
- 人口:約16万人
- 法的地位:日本の市
「大仏と銅器」
高岡市は、高岡大仏、前田利長の菩提寺・国宝瑞龍寺、全国有数の高岡銅器(鋳物)で知られます。万葉歌人・大伴家持が国守を務めた地で、雨晴海岸も高岡の名物です。
まとめ:「高」と鳳凰、高岡市
今回の高岡市旗のまとめです。
- 市章は「高」+水・緑・人の姿、2005年(平成17年)の合併で制定(公募+市民アンケート)
- 緑と青=自然と水、人の姿=市の活気、旧市章(1916)は「高」を丸く図案化
- 「高岡」は前田利長が詩経「鳳凰鳴けり彼の高き岡に」から名づけた(鳳凰の岡)
- 長岡市の不死鳥と、高岡の鳳凰の岡で、同じ「岡」の街が伝説の鳥とつながる
- 前田利長は金沢・富山と同じ加賀前田家、高岡も前田の街
- ドラえもんの藤子・F・不二雄の出身地(ミュージアムのある川崎市ともゆかり)
- 富山県の県章(立山+と)とは別
- 高岡大仏、国宝瑞龍寺、高岡銅器(鋳物)、大伴家持・万葉集、雨晴海岸
- 人口約16万人、富山県第2の都市
「高」に水と緑と人、名前は鳳凰の岡。高岡市の旗は、前田利長が願った繁栄を、現代の「高」に込めた1枚です。