中央に「高」の字、それを4本の松葉が菱形に囲む。高松市の旗です。香川県の県庁所在地、四国の玄関口の旗で、「高」+松葉(松)で「高松」。しかもこの「高」、旧藩時代の御用船(ごようせん)ののぼりに使われていた字体です。今回はそんな高松市の旗の話です。


まずは構成のおさらい

高松市旗の構成は、次のとおりです。

  • 市章:中央の「高」+4本の松葉で菱形に囲む

シンボルの意味は、次のとおりです。

  • 「高」:旧藩の御用船ののぼりの字体
  • 4本の松葉:「松市」=高松の松
  • 松の緑:色を変えない松=悠久の繁栄

「高」を松葉が囲むマーク。高松市を象徴する1枚です。


「『高』を4本の松葉が囲んで『高松』」

高松市旗の、由来を見ていきます。市章は、中央に「高」の字を配し、これを松葉4本で菱形に囲ったものです。「高」の字体は、旧藩時代に御用船(藩の公用船)ののぼりに用いられていたもの。外郭の松葉は「松市」(=高松の松)に通わせたものです。色を変えない松の緑に市の悠久繁栄を祈念し、1894年(明治27年)4月に定められました。「高」に松の葉で、そのまま「高松」。地名を絵にしたデザインです。先に書いた岡山市(「岡」+まわりの山=岡山)と同じ、名前を2つの要素に分けて表すタイプです。常緑の松に、永く栄えるようにとの願いを込めています。香川県の県章(カナ「カ」+オリーブ)とは別物です。

「松」の表し方いろいろ

そして、横のつながりもあります。同じ「松」のつく街でも、浜松市・松江市は「松」の字を「公+木」にくずしました。高松市は松葉(松の葉)で表します。浜松・松江は文字をくずし、高松は松の葉そのもの。松の表し方の違いも面白いところです。なお高松藩は水戸徳川家の分家(高松松平家)で、御用船の字体にもお殿様の歴史が残っています。


高松市という都市

高松市の基本情報です。

  • 正式名:高松市
  • 所在:香川県(県庁所在地)
  • 人口:約42万人
  • 法的地位:中核市

「海城とうどん」

高松市は、堀に海水を引く珍しい海城・高松城(玉藻城)や、特別名勝の栗林公園で知られます。讃岐うどん、屋島、瀬戸大橋、四国の玄関口、瀬戸内国際芸術祭も高松の名物です。


まとめ:「高」と松葉、高松市

今回の高松市旗のまとめです。

  • 市章は中央の「高」+4本の松葉で菱形に囲む、1894年(明治27年)制定
  • 「高」の字体は旧藩時代の御用船ののぼりに使われたもの
  • 松葉は「松市」=高松の松、色を変えない松の緑に悠久の繁栄を祈念
  • 「高」+松葉で「高松」、岡山市(岡+山)と同じ地名を分けて表すタイプ
  • 浜松・松江は「松」を「公+木」にくずし、高松は松葉で表す(松の表し方いろいろ)
  • 高松藩は水戸徳川家の分家(高松松平家)
  • 香川県の県章(カナ「カ」+オリーブ)とは別
  • 海城の高松城(玉藻城)、栗林公園、讃岐うどん、屋島、瀬戸大橋、四国の玄関口
  • 人口約42万人、中核市、香川県の県庁所在地

「高」を4本の松葉が囲んで「高松」。高松市の旗は、地名を「高」と松の葉で表した1枚です。