翼を広げた大きな鳥のかたちに、「スワ」の文字。諏訪市の旗です。長野県の諏訪湖畔、諏訪大社と御柱祭で知られる街の旗で、古くから幸運をもたらす瑞鳥(ずいちょう)とされた鵬(おおとり)の姿と、「スワ」の文字をかけて図案化したもの。双翼に「和と伸長」を表しています。今回はそんな諏訪市の旗の話です。


まずは構成のおさらい

諏訪市旗の構成は、次のとおりです。

  • 市章:鵬(おおとり)の姿+「スワ」の文字

シンボルの意味は、次のとおりです。

  • 鵬(おおとり):めでたい瑞鳥
  • 「スワ」:諏訪
  • 双翼:和と伸長

めでたい鳥と「スワ」のマーク。諏訪市を象徴する1枚です。


「めでたい鳥『鵬』と『スワ』」

諏訪市旗の、由来を見ていきます。市章は、鵬(おおとり)の姿と「スワ」の文字を、両方かけて図案化したものです。鵬とは、古くからめでたい・幸運をもたらすとされた瑞鳥。中国の伝説に出てくる巨大な鳥で、鳳凰の仲間のような存在です。その双翼(左右の翼)に、「和と伸長」を込めています。1941年(昭和16年)、上諏訪町・豊田村・四賀村が合併して諏訪市になったときの制定です。めでたい伝説の鳥のマークとしては、不死鳥の長岡市、鳳凰の岡の高岡市、平等院の鳳凰の宇治市、羽ばたく鳥の出雲市とも仲間。諏訪の鵬も、その一員です。

諏訪大社と御柱祭

そして、諏訪といえば諏訪大社です。全国に数ある諏訪神社の総本社で、諏訪湖をはさんで上社・下社があります。なかでも有名なのが、7年に一度の御柱祭(おんばしら)。山から切り出した巨大なモミの木に氏子が乗り、急な坂を一気にすべり落とす、勇壮で危険なお祭りです。諏訪大社の神紋は「梶(かじ)の葉」ですが、市章はこの梶の葉ではなく、鵬。また、諏訪は精密機械の産地として「東洋のスイス」とも呼ばれ、時計やカメラ、プリンターのメーカーを生みました。長野県の県章(カナ「ナ」)や長野市・松本市・上田市とは別のマークです。


諏訪市という都市

諏訪市の基本情報です。

  • 正式名:諏訪市
  • 所在:長野県(諏訪地方、諏訪湖畔)
  • 人口:約5万人
  • 法的地位:市

「諏訪大社と諏訪湖」

諏訪市は、諏訪大社(上社本宮)、7年に一度の御柱祭で知られます。冬に湖面が盛り上がる御神渡(おみわた)りの諏訪湖、諏訪の浮城・高島城、千人風呂の片倉館も諏訪の見どころです。


まとめ:鵬と「スワ」、諏訪市

今回の諏訪市旗のまとめです。

  • 市章は鵬(おおとり)の姿+「スワ」の文字、双翼に「和と伸長」、1941年(昭和16年)制定
  • 鵬は古くからめでたい瑞鳥(鳳凰の仲間のような伝説の巨鳥)
  • めでたい伝説の鳥は長岡(不死鳥)・高岡(鳳凰の岡)・宇治(平等院の鳳凰)・出雲(鳥)とも仲間
  • 諏訪大社は全国の諏訪神社の総本社、7年に一度の御柱祭が有名
  • 諏訪大社の神紋は梶の葉だが、市章は鵬、諏訪は「東洋のスイス」の精密機械の産地
  • 長野県の県章・長野市・松本市・上田市とは別
  • 諏訪大社、御柱祭、諏訪湖(御神渡り)、高島城、片倉館
  • 人口約5万人、長野県諏訪地方

めでたい鳥「鵬」と「スワ」。諏訪市の旗は、幸運の瑞鳥を、双翼の「スワ」に込めた1枚です。