紺地に金。表は州の紋章、裏には1匹のビーバー。オレゴンの旗、アメリカ太平洋岸北西部の州の旗です。アメリカ50州のなかで、唯一「表と裏でデザインが違う」州旗。裏のビーバーは、毛皮を求めて開拓者を西へ呼んだ動物です。今回はそんなオレゴンの旗の話です。


まずは構成のおさらい

オレゴン旗の構成は、次のとおりです。

  • :紺(ネイビーブルー)と金
  • 表(オモテ):州の紋章+「STATE OF OREGON」+「1859」+33個の星
  • 裏(ウラ):金色のビーバー(州の動物)

色とシンボルの意味は、以下のとおりです。

  • 表の紋章:太平洋と船・山・幌馬車・「The Union」
  • 33個の星:33番目に加盟した州
  • 裏のビーバー:毛皮交易の歴史

表は州章、裏はビーバーという、アメリカで唯一無二の両面旗です。


「唯一、表と裏で絵が違う州旗」

オレゴン旗の、最大の特徴を見ていきます。

両面で異なるデザイン

オレゴンの旗は、両面のデザインが異なります。アメリカ50州のなかで唯一、表と裏でデザインが異なる州旗で、表は州章、裏は金色のビーバーが描かれています。

最後の両面旗

かつては、両面が違う旗も珍しくありませんでした。しかし製造コストが高いために少しずつ減っていき、マサチューセッツが1971年に旗を変えた後、オレゴンが最後の両面旗になりました。

裏表で違う絵を縫うのは手間もコストもかかる。だから今やオレゴンだけという、希少な1枚です。オハイオ(唯一の非長方形)と並ぶ、アメリカの「変わり種の州旗」です。


「裏のビーバー」 ── 毛皮が西部を開いた

オレゴン旗の、裏面の主役を見ていきます。

ビーバー・ステート

裏に描かれているのは、金色のビーバーです。オレゴンは「ビーバー・ステート」と呼ばれ、太平洋岸北西部の初期の罠猟師や狩人にとって、ビーバーは重要な存在でした。

毛皮を求めて西へ

ビーバーの毛皮などが、富を求める白人入植者を西へ向かわせました。こうして毛皮交易が、この地域の開拓の原動力になっていきます。

1匹のビーバーが、アメリカ西部開拓の歴史を物語る。そんな物語が、裏面に込められています。


「表の紋章」 ── 太平洋と幌馬車

表に描かれているのは、太平洋と船、山々、農業の象徴、開拓者の幌馬車、そして「The Union」の文字です。33個の星は、オレゴンが33番目に連邦に加盟したことを表します。この旗は、1925年2月26日に公式の州旗になりました。


オレゴンという地域

オレゴンの基本情報です。

  • 正式名:オレゴン州(State of Oregon)
  • 州都:セーラム(Salem)、最大都市はポートランド
  • 面積:約25.5万km²
  • 人口:約420万人
  • 公用語:英語
  • 法的地位:アメリカ合衆国の州(33番目、1859年)

「オレゴン・トレイル」

オレゴンの歴史を見ていきます。19世紀、開拓者が幌馬車で西を目指したオレゴン・トレイルの終着点であり、旗の幌馬車もこれを表しています。

「自然の宝庫」

オレゴンは、自然の宝庫でもあります。クレーターレイク、カスケード山脈、そして深い森と太平洋岸が広がっています。


まとめ:表と裏で絵が違う、オレゴン

今回のオレゴン旗のまとめです。

  • 紺と金、表は州の紋章+「STATE OF OREGON」+「1859」+33個の星、裏は金色のビーバー
  • アメリカ50州で唯一、表と裏でデザインが異なる州旗
  • かつては両面旗も珍しくなかったが、製造コストで減り、マサチューセッツが1971年に変えた後オレゴンが最後の両面旗に
  • 裏のビーバー=「ビーバー・ステート」、太平洋岸北西部の毛皮交易の象徴
  • ビーバーの毛皮が富を求める入植者を西へ向かわせた(開拓の原動力)
  • 表は太平洋と船・山・幌馬車・「The Union」、33個の星=33番目の加盟州
  • 1925年2月26日に公式の州旗に
  • オレゴン・トレイル(幌馬車の西部開拓)の終着点
  • クレーターレイク・カスケード山脈・太平洋岸の自然
  • アメリカ33番目の州(1859年)、面積約25.5万km²、人口約420万人、州都セーラム

表と裏で、絵が違う。オレゴンの旗は、アメリカでただ1つの両面旗であり、裏のビーバーに西部開拓の歴史を込めた1枚です。