上下に2つの「井」、横に末広がりの形。新居浜市の旗です。愛媛県東予、別子銅山から発展した四国屈指の工業都市の旗で、上下の「井」は二井(にい=新居)を表し、末広形の開きは工業・港都・灯台の光芒をあらわしたもの。今回はそんな新居浜市の旗の話です。


まずは構成のおさらい

新居浜市旗の構成は、次のとおりです。

  • 市章:上下に2つの「井」+末広形の横の開き

シンボルの意味は、次のとおりです。

  • 上下の2つの「井」:二井(にい)=新居
  • 末広形の開き:工業・港都・灯台の光芒

2つの「井」と末広のマーク。新居浜市を象徴する1枚です。


「2つの『井』で『二井(にい)』、末広は工業の光」

新居浜市旗の、由来を見ていきます。市章は、上下の2つの「井」で二井(にい)を表します。二井で「にい」、つまり「新居(にい)」というわけです。「井」を2つで「二井=にい」とは、なかなか凝った読ませ方ですね。そして、末広形に横へ開く形は、工業・港都(港の街)・灯台の光芒(こうぼう=光のすじ)を表しています。末広がりは、神戸市(扇港)・宮崎市(扇形)・米沢市(8つの末広)とも通じる、発展のしるし。1937年(昭和12年)、大阪毎日新聞社が全国から募集して選び、市に贈ったマークです。工業を市章に込めるのは、歯車の北九州市や「工」の尼崎市とも通じます。

別子銅山と、住友のふるさと

そして、新居浜の工業には大きな源があります。別子銅山(べっしどうざん)です。江戸時代から1973年まで採掘が続いた大銅山で、これを開発・経営したのが住友。新居浜は、住友グループが発展する礎となった街なのです。今は閉山した別子銅山の山あいの跡が、緑に包まれた姿から「東洋のマチュピチュ」と呼ばれ、人気の観光地になっています。愛媛県の県章(みかんの花)や松山市(松+山)、今治市(i)とは別のマークです。


新居浜市という都市

新居浜市の基本情報です。

  • 正式名:新居浜市
  • 所在:愛媛県(東予)
  • 人口:約11万人
  • 法的地位:市

「別子銅山と太鼓祭り」

新居浜市は、別子銅山から発展し、住友(化学・金属・機械)を生んだ四国屈指の臨海工業都市です。勇壮な太鼓台が練り歩く新居浜太鼓祭り、別子銅山跡の「東洋のマチュピチュ」、テーマパークのマイントピア別子も新居浜の見どころです。


まとめ:2つの「井」、新居浜市

今回の新居浜市旗のまとめです。

  • 市章は上下に2つの「井」+末広形の横の開き、1937年(昭和12年)制定(大阪毎日新聞社が全国公募)
  • 上下の2つの「井」=二井(にい)=新居、末広形=工業・港都・灯台の光芒
  • 「井」2つで「二井=にい」と読ませる仕掛け、末広は神戸・宮崎・米沢とも通じる
  • 工業を込めるのは北九州(歯車)・尼崎(工)とも通じる
  • 新居浜は別子銅山から発展、住友グループのふるさと、別子銅山跡は「東洋のマチュピチュ」
  • 愛媛県の県章(みかん)・松山市(松+山)・今治市(i)とは別
  • 別子銅山、新居浜太鼓祭り、東洋のマチュピチュ、マイントピア別子
  • 人口約11万人、愛媛県東予

2つの「井」で「二井(にい)」、末広は工業の光。新居浜市の旗は、別子銅山が育てた工業都市を、2つの「井」と末広に込めた1枚です。