奈良の名花「八重桜」のかたち、その花の中心に「奈」の字。奈良市の旗です。奈良県の県庁所在地、平城京の古都の旗で、しかもこの「奈」、よく見ると「示」の部分が日・月・星の三光になっています。三笠山の鶯(うぐいす)の伝説にちなんだ、雅なマークです。今回はそんな奈良市の旗の話です。
まずは構成のおさらい
奈良市旗の構成は、次のとおりです。
- 市章:奈良八重桜+花芯に「奈」の字
シンボルの意味は、次のとおりです。
- 八重桜:天平の昔から奈良ゆかりの名花
- 「奈」:奈良
- 「奈」の「示」:日・月・星の三光
八重桜の中に「奈」のマーク。奈良市を象徴する1枚です。
「八重桜の花芯に『奈』、しかも日・月・星」
奈良市旗の、由来を見ていきます。市章は、天平の昔から奈良にゆかりの深い名花「奈良八重桜」をかたどり、花芯(花の中心)に「奈」の字をえがいたものです。制定は1903年(明治36年)5月、市制施行の5年後でした。奈良を代表する八重桜に、奈良の「奈」。古都らしいデザインです。宮城県(萩)・愛媛県(みかん)・福岡県(梅)・茨城県(バラ)と並ぶ、花のマークの仲間です。
「奈」の中に日・月・星
そして、隠れた仕掛けもあります。「奈」の字の「示」の部分は、日・月・星の三光にかたどられているのです。昔、三笠山で鶯に三光の鳴き声を習わせた、という伝説にちなんだもの。文字の一部が、太陽と月と星になっている。奥ゆかしい仕掛けです。奈良八重桜は、百人一首にも「いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほひぬるかな」(伊勢大輔)と詠まれた、由緒ある花です。奈良県の県章(カナ「ナ」の二重円)とは別物です。
奈良市という都市
奈良市の基本情報です。
- 正式名:奈良市
- 所在:奈良県(県庁所在地)
- 人口:約34万人
- 法的地位:中核市
「平城京と大仏と鹿」
奈良市は、710年の平城京以来の古都で、世界遺産「古都奈良の文化財」(東大寺・春日大社・興福寺など)で知られます。奈良の大仏、奈良公園の鹿、正倉院もあり、京都と並ぶ古都です。
まとめ:八重桜と「奈」、奈良市
今回の奈良市旗のまとめです。
- 市章は奈良八重桜+花芯に「奈」の字、1903年(明治36年)制定
- 八重桜は天平の昔から奈良ゆかりの名花、宮城・愛媛・福岡・茨城と並ぶ花のマーク
- 「奈」の「示」の部分は日・月・星の三光にかたどられている
- 三笠山で鶯に三光の鳴き声を習わせた伝説にちなむ
- 奈良八重桜は百人一首(伊勢大輔)にも詠まれた由緒ある花
- 奈良県の県章(カナ「ナ」の二重円)とは別
- 710年の平城京以来の古都、世界遺産「古都奈良の文化財」、大仏、奈良公園の鹿、正倉院
- 人口約34万人、中核市、奈良県の県庁所在地
八重桜の花芯に「奈」、しかも日・月・星。奈良市の旗は、古都の名花と伝説を、八重桜と「奈」に込めた1枚です。