星のように開いた折鶴のかたち、その中に5つの「市」。長崎市の旗(き章)です。長崎県の県庁所在地、出島と坂の港町の旗で、外側は草書の「長」を折鶴にして、「鶴の港」長崎を象徴。内側の5つの「市」は、幕末に開かれた開港五港の一つである誇りを表しています。今回はそんな長崎市の旗の話です。
まずは構成のおさらい
長崎市旗の構成は、次のとおりです。
- き章:外=草書「長」の折鶴(星状)/内=5つの「市」
シンボルの意味は、次のとおりです。
- 折鶴(外形):草書の「長」=「鶴の港」長崎
- 5つの「市」(内形):開港五港の一つの誇り
折鶴の中に5つの「市」のマーク。長崎市を象徴する1枚です。
「鶴の港の折鶴と、5つの『市』」
長崎市旗の、由来を見ていきます。外形は、草書の「長」を模様化し、「鶴の港」長崎を象徴して折鶴の形を星状に配したものです。内形は、幕末の安政年間に開港した全国5港(長崎・函館・新潟・横浜・神戸)の一つであることを誇りに、5つの「市」の字を加えたもの。1900年(明治33年)の制定です。鶴の港だから折鶴、五港の一つだから5つの市。意味の詰まったデザインです。当時はこの5港に3府(東京・京都・大阪)を加えて、全国の大都市を「3府5港」と呼んでいました。
鶴のつながり、五港のつながり
そして、二重の横のつながりがあります。折鶴は、盛岡市(折鶴に見える南部菱)や、長崎県の旧県章(鶴のマーク)ともつながる、鶴のデザイン。5つの「市」=開港五港は、横浜市・新潟市・神戸市とそろい、残るは函館だけです。鶴(盛岡・長崎県)と、五港(横浜・新潟・神戸)、2つのテーマがここで交わる。シリーズの結節点のような1枚です。長崎県の現県章(アルファベットのN)とは別物です。
長崎市という都市
長崎市の基本情報です。
- 正式名:長崎市
- 所在:長崎県(県庁所在地)
- 人口:約38万人
- 法的地位:中核市
「出島と坂の町」
長崎市は、鎖国時代に西洋へ開かれた唯一の窓・出島で知られます。グラバー園・大浦天主堂(世界遺産)、軍艦島、坂の町、ちゃんぽん・カステラ、長崎くんちでも知られます。1945年の原爆を経て、平和公園があります(ここでは事実を中立的に記すにとどめます)。
まとめ:折鶴と5つの「市」、長崎市
今回の長崎市旗のまとめです。
- き章は外=草書「長」の折鶴(星状)/内=5つの「市」、1900年(明治33年)制定
- 折鶴は「鶴の港」長崎の象徴、5つの「市」は開港五港(長崎・函館・新潟・横浜・神戸)の一つの誇り
- 当時は5港+3府(東京・京都・大阪)で「3府5港」と呼ばれた
- 鶴のデザインは盛岡市(折鶴の南部菱)・長崎県の旧県章(鶴)ともつながる
- 開港五港は横浜・新潟・神戸とそろい、残るは函館だけ
- 長崎県の現県章(N)とは別
- 鎖国時代唯一の窓・出島、グラバー園・大浦天主堂(世界遺産)、軍艦島、ちゃんぽん・カステラ、平和公園
- 人口約38万人、中核市、長崎県の県庁所在地
鶴の港の折鶴と、5つの「市」。長崎市の旗は、鶴の港と開港五港の誇りを、一枚に重ねた1枚です。