2つの菱形を直角に交差させたマーク。盛岡市の旗です。岩手県の県庁所在地、南部家の城下町の旗で、この菱形は、盛岡を治めた南部家の家紋。南部家は甲斐源氏の一族で、実は山梨の武田菱とも同じ系統です。今回はそんな盛岡市の旗の話です。
まずは構成のおさらい
盛岡市旗の構成は、次のとおりです。
- 市章:2つの菱形を直角に交差させたもの
シンボルの意味は、次のとおりです。
- 菱形:南部家(甲斐源氏の一族)
- 見方によっては:折り鶴=南部家の鶴の紋章
2つの菱が交差したマーク。城下町・盛岡を象徴する1枚です。
「2つの菱は、南部家の家紋」
盛岡市旗の、由来を見ていきます。
甲斐源氏の菱
市章は、菱形を2つ直角に交差させたものです。この菱形は、盛岡を治めた南部家が甲斐源氏の一族であったことを表します。盛岡の南部家は、甲斐源氏——つまり山梨の武田氏と同じ源流です。だから菱(武田菱に通じる紋)。山梨県の旗に入っていた「武田菱」と、同じ甲斐源氏の菱なのです。
折り鶴にも見える
そして、もう1つの説もあります。折り鶴を図案化したようにも見えることから、南部家の紋章「つる」を象徴するという説です。
藩政時代から
この紋章は、藩政時代から陣笠やかごなどにも用いられてきました。市旗は1968年11月に正式に定められています。江戸時代の殿様の家紋が、今も市のマークとして生きている。城下町らしい歴史です。
盛岡市という都市
盛岡市の基本情報です。
- 正式名:盛岡市
- 所在:岩手県(県庁所在地)
- 人口:約28万人
- 法的地位:日本の市
「南部の城下町」
盛岡市は、南部家の盛岡城の城下町で、北上川が流れます。わんこそば・じゃじゃ麺・冷麺の「盛岡三大麺」、石割桜でも知られます。
「世界が注目した街」
2023年、盛岡市はニューヨーク・タイムズ紙の「2023年に行くべき場所」に選ばれ、世界の注目を集めました。
まとめ:南部家の菱、盛岡市
今回の盛岡市旗のまとめです。
- 市章は2つの菱形を直角に交差させたもの
- 菱形は、盛岡を治めた南部家が甲斐源氏の一族であったことを表す
- 南部家は甲斐源氏=山梨の武田氏と同じ源流、武田菱に通じる菱
- 折り鶴にも見えることから、南部家の「つる」の紋章を象徴するという説も
- 藩政時代から陣笠やかごに用いられ、市旗は1968年11月に正式制定
- 南部家の盛岡城の城下町、北上川、盛岡三大麺(わんこそば・じゃじゃ麺・冷麺)、石割桜
- 2023年にニューヨーク・タイムズ紙の「行くべき場所」に選ばれた
- 人口約28万人、岩手県の県庁所在地
2つの菱は、南部家の家紋。盛岡市の旗は、甲斐源氏(武田と同じ源流)の南部家の菱を、今に伝える城下町の1枚です。