六角形の、雪の結晶のようなマーク。松本市の旗です。長野県で長野市に次ぐ第2の都市、国宝松本城の城下町の旗で、外の円は若松(松)、中心は「本」。合わせて松本。さらに雪の結晶、北アルプス、松本藩の六角まで詰め込んだ、盛りだくさんの1枚。今回はそんな松本市の旗の話です。
まずは構成のおさらい
松本市旗の構成は、次のとおりです。
- 市章:外円=若松(松)+中心=「本」+六角の雪の結晶
シンボルの意味は、次のとおりです。
- 外円の若松:松+円満な発展
- 中心の「本」:本+六合(宇宙)
- 形:雪の結晶(突起=北アルプス)
- 六角:松本藩6万石・戸田氏の六星紋
若松と「本」の雪の結晶マーク。松本市を象徴する1枚です。
「若松と『本』で松本、雪の結晶と北アルプス」
松本市旗の、由来を見ていきます。外側の円は陽春の若松をあらわし、市の将来の円満な発展を象徴します。中心は「本」の字で六合(宇宙)をあらわし、宇宙に本市の光輝発揚を願うとともに、形は雪の結晶をあらわします。突起の部分は北アルプスの山岳、六角は松本藩6万石の歴史、あるいは旧藩主・戸田氏の六星紋所の意味も含みます。1938年(昭和13年)の制定です。松(若松)+本=松本に、雪・山・お殿様の紋まで重ねる。欲張りなデザインです。要素を解きほぐすと、いろんな仲間とつながります。
4つのテーマが集まる市章
そして、横のつながりもあります。松+本で松本は、岡山(岡+山)・高松(高+松葉)・松山(松+山)と同じ地名分解。松の街仲間でもあります。雪の結晶は札幌・小樽と、北アルプスは地形の旗(会津若松など)と、戸田氏の六星紋は武家ゆかりの市章と通じます。地名分解・雪の結晶・地形・お殿様の紋、ぜんぶ入り。まさに信州の十字路らしいマークです。長野県の県章(カナ「ナ」)や、同じ県の長野市(青竹色の長)とは別物です。長野市(北信)と松本市(中信)は、長野県を代表するライバル同士でもあります。
松本市という都市
松本市の基本情報です。
- 正式名:松本市
- 所在:長野県(県内第2の都市、中信の中心)
- 人口:約23万人
- 法的地位:中核市
「国宝の城とアルプス」
松本市は、黒漆の国宝・松本城(別名は深志城)、国宝・旧開智学校、上高地・北アルプスの玄関口で知られます。浅間温泉、水玉の芸術家・草間彌生の出身地でもあります。
まとめ:若松と「本」、松本市
今回の松本市旗のまとめです。
- 市章は外円=若松(松)+中心=「本」+六角の雪の結晶、1938年(昭和13年)制定
- 若松=円満な発展、「本」=六合(宇宙)・光輝発揚、形=雪の結晶、突起=北アルプス
- 六角=松本藩6万石、または旧藩主・戸田氏の六星紋所
- 松+本で松本は岡山・高松・松山と同じ地名分解、松の街仲間
- 雪の結晶は札幌・小樽、北アルプスは地形の旗、戸田氏の六星紋は武家ゆかりと通じる
- 長野県の県章・長野市(長)とは別、長野市(北信)と松本市(中信)はライバル
- 国宝松本城(深志城)、国宝旧開智学校、上高地・北アルプス、浅間温泉、草間彌生の出身地
- 人口約23万人、中核市、長野県第2の都市
若松と「本」で松本、雪の結晶と北アルプス。松本市の旗は、信州の自然と歴史をぎゅっと詰めた1枚です。