「京」の字を、貴族の牛車(御所車)の車輪が囲み、まわりに唐草。色は金色と、古都を象徴する紫。京都市の旗(紋章)です。京都府の県庁所在地、千年の都の旗で、御所車に紫——いかにも平安京、いかにも京都という、雅(みやび)なマーク。今回はそんな京都市の旗の話です。
まずは構成のおさらい
京都市旗の構成は、次のとおりです。
- 紋章:「京」を図案化+御所車+唐草、金色と紫色
シンボルの意味は、次のとおりです。
- 「京」:京都
- 御所車:貴族の牛車の車輪(平安の雅)
- 紫色:古都を象徴
- 金色:雅やかさ
御所車に囲まれた「京」のマーク。京都市を象徴する1枚です。
「『京』を御所車で囲む、金と紫の雅」
京都市旗の、由来を見ていきます。紋章は、「京」の字を図案化したものを御所車で囲み、唐草を配したものです。色は、金色と、古都を象徴する紫色の2色を用います。1960年(昭和35年)1月1日に制定されました。御所車(貴族の牛車)と紫で、千年の都を表す。これ以上ないほど京都らしいデザインです。紫は、かつて最高位を表した高貴な色で、まさに「古都の色」。源氏物語の世界がそのままマークになったような1枚です。京都府の府章(六葉形+人の形の「京」)も「京」を使いますが、市は御所車、府は人形(ひとがた)と、表し方が違います。
普段使いの「略章」もある
そして、もう一つのマークがあります。正式な紋章とは別に、「略章」があるのです。これは1891年(明治24年)に定められた古い京都市き章を、略章として今も使っているもの。雅な紋章と、シンプルな略章の2本立てというわけです。
京都市という都市
京都市の基本情報です。
- 正式名:京都市
- 所在:京都府(県庁所在地)
- 人口:約143万人(政令指定都市)
- 法的地位:政令指定都市
「千年の都」
京都市は、794年の平安京以来、1869年まで千年以上の都でした。世界遺産「古都京都の文化財」(17箇所)で知られます。金閣寺・清水寺・伏見稲荷、祇園、三大祭(葵祭・祇園祭・時代祭)も京都の名所です。
まとめ:御所車と「京」、京都市
今回の京都市旗のまとめです。
- 紋章は「京」を図案化+御所車(貴族の牛車の車輪)+唐草、金色と紫色、1960年制定
- 御所車と紫=平安の雅・古都を象徴、紫はかつて最高位を表した高貴な色
- 京都府の府章(六葉形+人形の「京」)も「京」だが、市は御所車・府は人形と表し方が違う
- 正式な紋章とは別に、1891年制定の古い市き章を「略章」として今も使う
- 794年の平安京以来1869年まで千年以上の都、世界遺産「古都京都の文化財」17箇所
- 金閣寺・清水寺・伏見稲荷、祇園、三大祭(葵祭・祇園祭・時代祭)
- 人口約143万人、政令指定都市、京都府の県庁所在地
「京」を御所車で囲む、金と紫の雅。京都市の旗は、千年の都の雅やかさを、御所車と紫に込めた1枚です。