円(腕輪)を、北極星が囲むマーク。釧路市の旗です。北海道・道東の中心都市、湿原と夕日の港町の旗で、じつは「釧」の一字で「クシロ」と読み、「腕輪」を意味します。その腕輪を丸で表し、北海道を象徴する北極星で囲んでいます。今回はそんな釧路市の旗の話です。
まずは構成のおさらい
釧路市旗の構成は、次のとおりです。
- 市章:内=腕輪(釧=クシロ)の円/外=北極星
シンボルの意味は、次のとおりです。
- 内側の円:腕輪(釧=クシロ)
- 外側の星:北海道を象徴する北極星
腕輪を北極星が囲むマーク。釧路市を象徴する1枚です。
「腕輪(クシロ)を北極星が囲む」
釧路市旗の、由来を見ていきます。「釧」という字は、古くは万葉集などにも出てくる字で、一字で「クシロ」と読み、「腕輪」を意味します。そこで腕輪=釧(クシロ)を丸で表し、北海道を象徴する北極星で丸を囲みました。釧路市がますます栄えるよう、祈りを込めたものです。1920年(大正9年)、釧路に区制がしかれたときに制定されました。市の名前の一字が、そのまま「腕輪」という意味。雅な由来です。万葉集にも出てくる古い字だというのも素敵です。
また北の星
そして、横のつながりもあります。釧路を囲むのは北極星。北海道の七光星(北辰旗)と同じ、北の守り星です。北海道の主な街は星だらけ。札幌(開拓使の星)・函館(五稜星)・旭川(北斗星)、そして青森市(北斗七星)・千葉市(妙見=北極星)とも仲間です。腕輪を守る北極星も、北の星の一員。北日本の旗は、ほんとうに星が多いんです。
釧路市という都市
釧路市の基本情報です。
- 正式名:釧路市
- 所在:北海道(道東の中心)
- 人口:約15万人
- 法的地位:日本の市
「湿原と夕日」
釧路市は、日本最大の釧路湿原(タンチョウ・ラムサール条約)、世界三大夕日といわれる幣舞橋(ぬさまいばし)の夕日で知られます。かつて水揚げ日本一を誇った漁港、炉端焼き発祥の街でもあります。
まとめ:腕輪と北極星、釧路市
今回の釧路市旗のまとめです。
- 市章は内=腕輪(釧=クシロ)の円/外=北極星、1920年(大正9年)制定
- 「釧」は万葉集にも出る古い字で、一字で「クシロ」と読み「腕輪」を意味する
- 腕輪を丸で表し、北海道を象徴する北極星で囲んで、釧路の繁栄を祈った
- 囲む北極星は、北海道の七光星(北辰旗)と同じ北の守り星
- 札幌・函館・旭川・青森市・千葉市とも響き合う北の星の仲間
- 日本最大の釧路湿原(タンチョウ)、幣舞橋の夕日、漁港、炉端焼き発祥
- 人口約15万人、北海道・道東の中心都市
腕輪(クシロ)を北極星が囲む。釧路市の旗は、名前の意味(腕輪)と北の守り星を、ひとつにした1枚です。