二つの扇を並べたような、「カ」のマーク。神戸市の旗です。兵庫県の県庁所在地、開港五港のひとつの旗で、神戸港はむかし「扇港(せんこう)」と呼ばれました。兵庫と神戸の二つの港が、扇を二つ並べた形に見えたから。市章は、その扇の形に、神戸の旧かな「カウベ」の「カ」を重ねたものです。今回はそんな神戸市の旗の話です。
まずは構成のおさらい
神戸市旗の構成は、次のとおりです。
- 市章:二つの扇=「カ」(カウベの頭文字)
シンボルの意味は、次のとおりです。
- 二つの扇:扇港(兵庫港+神戸港)
- 「カ」:カウベ(神戸の旧かな)
二つの扇のような「カ」のマーク。神戸市を象徴する1枚です。
「二つの扇は『扇港』、カウベの『カ』」
神戸市旗の、由来を見ていきます。神戸港はもともと「扇港(せんこう)」と呼ばれ、「兵庫」と「神戸」の二つの港が、扇を二つ並べたような形をしていました。そこで、神戸の旧かな「カウベ」の「カ」を、二つの扇の形にデザインして市章としたのです。1907年(明治40年)5月24日、市会の議決を経て制定されました。港の形(扇港)と、旧かなの「カ」が、ひとつのマークに。港町らしい由来です。兵庫県の県章(「兵」=日本海と瀬戸内の二つの海)とは別物です。
開港五港の仲間
そして、横のつながりもあります。神戸は1868年に開かれた、開港五港のひとつ。横浜・新潟・函館・長崎と並びます。先に書いた横浜市・新潟市と、神戸市は同じ開港五港の仲間。港のマークが多いのも納得です。
山に光る市章
さらに、神戸名物もあります。神戸の街の背後の山には、市章を電飾で描いた「市章山」があり、夜に光ります。隣には、錨を描いた「錨山」もあります。マークが、山の上で夜ごと光る街。これも神戸ならではです。
神戸市という都市
神戸市の基本情報です。
- 正式名:神戸市
- 所在:兵庫県(県庁所在地)
- 人口:約150万人(政令指定都市)
- 法的地位:政令指定都市
「港町と異人館」
神戸市は、1868年開港の港町で、北野異人館、南京町(中華街)、メリケンパーク・ポートタワーで知られます。六甲山、有馬温泉、神戸ビーフ、灘の酒も神戸の名物です。1995年の阪神・淡路大震災から復興しました。
まとめ:扇港の「カ」、神戸市
今回の神戸市旗のまとめです。
- 市章は二つの扇=「カ」(カウベの頭文字)、1907年(明治40年)制定
- 神戸港はむかし「扇港(せんこう)」と呼ばれ、兵庫港+神戸港が扇を二つ並べた形だった
- その扇の形に、神戸の旧かな「カウベ」の「カ」を重ねてデザイン
- 兵庫県の県章(「兵」=二つの海)とは別
- 神戸は1868年開港の開港五港の一つ、横浜市・新潟市と同じ仲間
- 山に市章を電飾で描いた「市章山」、隣に錨を描いた「錨山」があり夜に光る
- 北野異人館、南京町、メリケンパーク、六甲山、有馬温泉、神戸ビーフ、阪神・淡路大震災から復興
- 人口約150万人、政令指定都市、兵庫県の県庁所在地
二つの扇は「扇港」、カウベの「カ」。神戸市の旗は、扇のような二つの港を、旧かなの「カ」に込めた1枚です。