「唐」の字を図案化したマーク。唐津市の旗です。佐賀県北部、玄界灘に面した唐津くんちと唐津焼の街の旗で、唐津の「唐」を図案化したもの。じつは「唐津」という地名は、「唐(から=中国大陸)への津(つ=港)」、つまり大陸への玄関口という意味なんです。今回はそんな唐津市の旗の話です。
まずは構成のおさらい
唐津市旗の構成は、次のとおりです。
- 市章:「唐」の字を図案化
シンボルの意味は、次のとおりです。
- 「唐」:唐津(唐=中国大陸、津=港)
「唐」のマーク。唐津市を象徴する1枚です。
「『唐』のマーク、大陸への港」
唐津市旗の、由来を見ていきます。市章は、唐津の「唐」の字を図案化したものです。2005年(平成17年)、唐津市と周辺7町村が合併して新しい唐津市が誕生したときに定められました。そして面白いのが、その地名の意味。「唐津」は、「唐(から)」つまり中国大陸(昔の唐=とう)への「津(つ)」、すなわち港。古くから大陸や朝鮮半島へ渡る玄関口だった、という由来です。「津」は港のこと。先に書いた津市(昔の安濃津)や大津市(大きな津)と同じく、唐津も「津」のつく港の街。津・大津・唐津と、港の名を持つ街が並びます。
唐津くんちと唐津焼
そして、唐津には豊かな文化があります。ひとつが、ユネスコ無形文化遺産の唐津くんち。漆塗りの豪華な曳山(ひきやま)14台が街を練り歩く、勇壮な秋祭りです。曳山の祭りでは、先に書いた長浜曳山まつり(滋賀)や高山祭(岐阜)とも仲間。もうひとつが、唐津焼。茶の湯の世界で「一井戸二楽三唐津」と讃えられた、渋い茶陶です。佐賀県の県章(三力=さか)や佐賀市(S)とは別のマークです。
唐津市という都市
唐津市の基本情報です。
- 正式名:唐津市
- 所在:佐賀県(北部、玄界灘)
- 人口:約11万人
- 法的地位:市
「くんちと虹の松原」
唐津市は、ユネスコの唐津くんち(曳山)、茶陶の唐津焼で知られます。舞鶴城とも呼ばれる唐津城、日本三大松原のひとつ虹の松原、呼子(よぶこ)のイカ、秀吉の朝鮮出兵の拠点だった名護屋城跡も唐津の見どころです。
まとめ:「唐」、唐津市
今回の唐津市旗のまとめです。
- 市章は「唐」の字を図案化、2005年(平成17年)の合併で制定
- 「唐津」は「唐(中国大陸)への津(港)」、大陸・朝鮮半島への玄関口という意味
- 「津」は港、津市(安濃津)・大津市(大きな津)と同じ港の名を持つ街
- ユネスコの唐津くんち(曳山)は、長浜曳山まつり・高山祭とも曳山の仲間
- 茶の湯で「一井戸二楽三唐津」と讃えられた唐津焼
- 佐賀県の県章(三力)・佐賀市(S)とは別
- 唐津くんち、唐津焼、唐津城、虹の松原、呼子のイカ、名護屋城跡
- 人口約11万人、佐賀県北部・玄界灘
「唐」のマーク、大陸への港。唐津市の旗は、大陸への玄関口だった港町を、「唐」に込めた1枚です。