梅の花のかたち、その中に「金」の字。金沢市の旗です。石川県の県庁所在地、加賀百万石の城下町の旗で、この梅の花は、加賀藩を治めた前田家の家紋「梅鉢」そのもの。その中に金沢を意味する「金」を入れています。今回はそんな金沢市の旗の話です。
まずは構成のおさらい
金沢市旗の構成は、次のとおりです。
- 市章:梅の花(梅鉢)の中に「金」の字
シンボルの意味は、次のとおりです。
- 梅鉢:前田家(加賀藩)の家紋
- 「金」の字:金沢
梅の花の中に「金」のマーク。金沢市を象徴する1枚です。
「梅の花の中に『金』、加賀百万石の前田家」
金沢市旗の、由来を見ていきます。市章は、前田家の「梅鉢」の紋章からとった梅の花の形の中に、金沢を意味する「金」の文字を書き入れたものです。1891年(明治24年)3月7日に市章と決められました。お殿様の家紋「梅鉢」に、金沢の「金」。城下町らしいマークです。市の木も「梅」で、これも前田家の紋章にちなんでいます。盛岡(南部)・仙台(伊達)に続く、武家ゆかりの市章です。
前田つながり、そして梅は道真
そして、梅をめぐる縁もあります。金沢(加賀前田家の本家)と、先に書いた富山市(前田家の分家)は、同じ前田のお殿様でつながります。前田家の梅鉢は、学問の神様・菅原道真を敬う心から(前田家は道真の子孫を称しました)。梅は道真のシンボルで、太宰府=福岡県の県章(ふく=梅の花)とも、梅でつながります。前田の梅は、道真の梅。思わぬ縁です。なお石川県は全国で唯一「県章を持たない県」(県旗だけ)ですが、金沢市にはこうしてちゃんと梅鉢の市章があります。
金沢市という都市
金沢市の基本情報です。
- 正式名:金沢市
- 所在:石川県(県庁所在地)
- 人口:約45万人
- 法的地位:中核市(政令指定都市ではない)
「兼六園と金箔」
金沢市は、日本三名園の兼六園、金沢城、金沢21世紀美術館、近江町市場で知られます。全国の金箔の約99%を生産する金箔の街で、加賀友禅も有名です。
まとめ:梅の花と「金」、金沢市
今回の金沢市旗のまとめです。
- 市章は梅の花(梅鉢)の中に「金」の字
- 梅鉢は加賀藩を治めた前田家の家紋、「金」は金沢、1891年(明治24年)制定
- 市の木も「梅」で前田家の紋章にちなむ、盛岡・仙台に続く武家ゆかりの市章
- 金沢(前田本家)と富山市(前田分家)は同じ前田つながり
- 前田の梅鉢は菅原道真を敬う心から(前田家は道真の子孫を称した)、太宰府=福岡県の県章(梅)とも梅でつながる
- 石川県は全国唯一「県章なし」だが、金沢市には梅鉢の市章がある
- 兼六園、金沢城、21世紀美術館、近江町市場、金箔の街(全国の約99%)、加賀友禅
- 人口約45万人、中核市、石川県の県庁所在地
梅の花の中に「金」、加賀百万石の前田家。金沢市の旗は、前田のお殿様の家紋「梅鉢」に、金沢の「金」を込めた1枚です。