落ち着いた青緑がかった灰色(納戸色)の地に、白い県章。岩手県の旗です。本州で最も広い県の旗で、この県章は、漢字の「岩」を上下対称に図案化したものです。そもそも「岩手」という県名には、鬼が岩に手形を押した伝説があるとか。今回はそんな岩手県の旗の話です。


まずは構成のおさらい

岩手県旗の構成は、次のとおりです。

  • 背景:納戸色(青緑がかった灰色)
  • 中央:白抜きの県章

シンボルの意味は、以下のとおりです。

  • 県章:漢字の「岩」を上下対称に図案化したもの
  • 意味:豊かな住みよい郷土へと躍進する県の姿

納戸色の地に、白い「岩」の字のマーク。岩手県を象徴する1枚です。


「『岩』の字を、上下対称に」

岩手県旗の、県章の正体を見ていきます。

漢字「岩」の図案化

県章は、漢字の「岩」を上下対称に図案化したものです。豊かな住みよい郷土へと躍進する県の姿を表現しています。日本の県章には、県名の漢字やかなを図案化したものが多く、岩手は「岩」の字です。青森県(県の形)とは、また違うタイプですね。

納戸色の地

旗の地色は、「納戸色」です。青緑がかった、落ち着いた灰色で、日本に古くからある色の名前の1つです。県の旗に日本の伝統色「納戸色」が使われた、渋い選択です。


「岩手=岩に手形」 ── 鬼の伝説

岩手県の、県名の由来を見ていきます。

三ツ石の鬼の手形

「岩手」という名には、有名な伝説があります。昔、人々を困らせた鬼を、神様が大きな岩に縛りつけました。鬼は「二度と悪さをしない」と誓い、その証しに岩に手形を押したといいます。だから「岩手」。岩に押された手形に由来するという伝説です(諸説あり)。この話は盛岡の三ツ石神社に伝わり、「鬼の手形」や「さんさ踊り」の由来ともされています。県名そのものに岩と手形の物語があり、だから県章も「岩」の字なのです。


1964年・1965年 ── 県章・県旗の制定

岩手県旗の制定です。県章は1964年、県庁舎の落成を記念して公募し、制定されました。県旗は1965年に制定され、納戸色の地に白抜きの県章を配しています。


岩手県という地域

岩手県の基本情報です。

  • 正式名:岩手県
  • 県庁所在地:盛岡市
  • 面積:約1.5万km²(本州で最も広い県)
  • 人口:約115万人
  • 法的地位:日本の県(都道府県の1つ)

「本州一広い県」

岩手県は、北海道に次ぐ広さで、本州では最も広い県です。

「平泉と宮沢賢治」

岩手県は、中尊寺金色堂などの平泉(世界遺産)で知られます。詩人・作家の宮沢賢治の故郷(花巻)でもあり、わんこそば、南部鉄器、三陸海岸も有名です。


まとめ:「岩」の字のマーク、岩手県

今回の岩手県旗のまとめです。

  • 納戸色(青緑がかった灰色)の地+白抜きの県章
  • 県章は漢字の「岩」を上下対称に図案化、豊かな住みよい郷土へ躍進する姿
  • 日本の県章には県名の漢字・かなを図案化したものが多い(岩手は「岩」)
  • 地色の「納戸色」は日本の伝統色の1つ
  • 県名「岩手」は、鬼が岩に手形を押した伝説に由来するという説(盛岡の三ツ石神社、鬼の手形、さんさ踊り、諸説あり)
  • 県章は1964年(県庁舎落成記念の公募)、県旗は1965年に制定
  • 北海道に次ぐ広さで本州では最も広い県
  • 平泉(中尊寺金色堂、世界遺産)、宮沢賢治の故郷(花巻)、わんこそば・南部鉄器・三陸海岸
  • 面積約1.5万km²、人口約115万人、県庁所在地は盛岡市

「岩」の字を、上下対称に。岩手県の旗は、鬼の手形の伝説を持つ県名の頭文字を、納戸色の地に白く描いた1枚です。

岩手県の市町村旗(五十音順)

市町村旗は順次追加していきます。