鮮やかな青(いばらきブルー)に、白いバラのつぼみのマーク。茨城県の旗です。関東の北東、太平洋に面した県の旗で、このバラは、実は「茨城」という県名そのもの。「茨(いばら)の城」に由来するからです。しかも、国際的なグラフィックデザイナーが手がけた1枚。今回はそんな茨城県の旗の話です。
まずは構成のおさらい
茨城県旗の構成は、次のとおりです。
- 基本色:いばらきブルー(鮮やかな青)
- マーク:開き始めたバラのつぼみ
シンボルの意味は、次のとおりです。
- バラのつぼみ:先進性・創造性・躍動・発展
- 由来:県名「茨城」にちなむバラ
青地に、開きかけたバラのつぼみ。茨城県を象徴する1枚です。
「バラは、県名そのもの」
茨城県旗の、最も面白いつながりを見ていきます。
「茨(いばら)の城」
なぜバラなのか。それは県名の由来にあります。「茨城」の「茨(いばら/うばら)」は、とげのあるバラ(ノイバラなど)のことです。古い「常陸国風土記」には、黒坂命が茨(うばら)で城を築いて賊を退治した、という説話があります。だから「茨城」。「茨(バラ)の城」に由来するのです。県の名そのものがバラに由来する。だから旗もバラ。ベルン(熊=街名)や岩手(岩の字)にも通じる、名前と旗のつながりです。バラは県の花でもあります。
つぼみの意味
開き始めたバラのつぼみを、ダイナミックに象徴化したマークで、県の先進性・創造性・躍動・発展を表します。
「国際的なデザイナーが手がけた」
茨城県旗の作者を見ていきます。現在の県章は、国際的なグラフィックデザイナー・永井一正が制作しました。県政120年を迎えた1991年11月13日に制定されています。トスカーナ・ロンバルディア・ニューファンドランドのように、ここでも一流のデザイナーが旗を手がけました。はたログでつながる「デザイナーの旗」です。
旧県章は中学生のデザイン
前のマークにも、いい話があります。旧県章は、カタカナの「イハラキ」を円形に並べてバラの花を図案化したものでした。1911年(明治44年)の公募で、水戸の旧制中学の生徒・西村四郎のデザインが採用されました(正式な県章としての制定は1966年)。1991年に現在の県章へ変わるまで、長く県のシンボルとして親しまれた、約80年にわたるマークです。
茨城県という地域
茨城県の基本情報です。
- 正式名:茨城県
- 県庁所在地:水戸市
- 面積:約6,100km²
- 人口:約280万人
- 法的地位:日本の県(都道府県の1つ)
「水戸と納豆」
茨城県は、水戸の納豆や水戸黄門で知られます。日本三名園の偕楽園(梅)、筑波山、つくば(研究学園都市)も有名です。
「メロンと干し芋」
メロンは生産量が日本一です。干し芋、あんこう、袋田の滝、牛久大仏も茨城の名物です。
まとめ:県名そのもののバラ、茨城県
今回の茨城県旗のまとめです。
- いばらきブルー(鮮やかな青)に、開き始めたバラのつぼみのマーク
- バラのつぼみ=先進性・創造性・躍動・発展、由来は県名「茨城」にちなむバラ
- 「茨城」の「茨(いばら)」はとげのあるバラのこと、常陸国風土記の「茨(うばら)で城を築いた」説話に由来
- 県名そのものがバラに由来する(ベルンや岩手と同じ、名前と旗のつながり)、バラは県花
- 現在の県章は国際的なグラフィックデザイナー永井一正が制作、1991年11月13日(県政120年)制定
- 旧県章はカタカナ「イハラキ」を円形に並べたバラ、1911年の公募で水戸の中学生・西村四郎が採用(正式制定は1966年)、1991年の現章まで約80年親しまれた
- 水戸の納豆・水戸黄門、日本三名園の偕楽園(梅)、筑波山、つくば
- メロンは日本一の生産量、干し芋、あんこう、袋田の滝、牛久大仏
- 面積約6,100km²、人口約280万人、県庁所在地は水戸市
バラのつぼみは、県名そのもの。茨城県の旗は、「茨の城」という県名の由来を、一流デザイナーの手でバラのつぼみに込めた1枚です。
茨城県の市町村旗(五十音順)
市町村旗は順次追加していきます。