なんと市章が「卍(まんじ)」。弘前市の旗です。青森県・津軽地方の中心、弘前城と桜の城下町の旗で、この卍、藩政時代に津軽氏が旗印として使った由緒あるもの。功徳・円満を意味する、めでたい仏教のしるしです。今でも市内のマンホールや標識のアクセントに使われています。今回はそんな弘前市の旗の話です。
まずは構成のおさらい
弘前市旗の構成は、次のとおりです。
- 市章:卍(まんじ)
シンボルの意味は、次のとおりです。
- 卍:津軽氏の旗印、功徳・円満・吉祥万徳
「卍」のマーク。弘前市を象徴する1枚です。
「市章が『卍』、津軽のお殿様の旗印」
弘前市旗の、由来を見ていきます。卍は、藩政時代に津軽氏の旗印として用いられた由緒あるものです。功徳・円満の意味で、吉祥万徳(きっしょうばんとく)の相を表すといわれます。1900年(明治33年)6月から旧弘前市の市章として用いられ、2006年の合併後も新市の市章として受け継がれました。お殿様(津軽家)の旗印が、そのまま市章に。盛岡(南部菱)・仙台(伊達)に並ぶ武家ゆかりのマークです。卍はもともと、めでたさや仏教を表す吉祥のしるしで、弘前が市章にしたのは1900年。ずっと昔から使われてきた、由緒正しい印です。
津軽 vs 南部
そして、青森ならではの横のつながりがあります。弘前は津軽家の城下町。一方、盛岡市(南部菱)や、このあと書く八戸市は南部家ゆかりです。津軽と南部は、戦国以来のライバル。青森県は今も、西の「津軽」と東の「南部」に分かれます。卍の津軽(弘前)と、菱の南部(盛岡・八戸)。お殿様マークの対決で、青森県の歴史そのものが、旗に表れています。
弘前市という都市
弘前市の基本情報です。
- 正式名:弘前市
- 所在:青森県(津軽地方の中心)
- 人口:約16万人
- 法的地位:日本の市
「桜とりんご」
弘前市は、現存天守の弘前城、日本一とも称される桜の弘前公園、りんご生産日本一で知られます。弘前ねぷた、津軽三味線、霊峰岩木山も弘前の名物です。
まとめ:「卍」、弘前市
今回の弘前市旗のまとめです。
- 市章は「卍(まんじ)」、1900年(明治33年)から旧弘前市の市章、2006年合併後も継承
- 卍は藩政時代に津軽氏の旗印として用いられた由緒あるもの、功徳・円満・吉祥万徳の意味
- 盛岡(南部菱)・仙台(伊達)に並ぶ武家ゆかりの市章
- 卍はもともとめでたさ・仏教を表す吉祥のしるし、弘前の採用は1900年
- 弘前は津軽家、盛岡・八戸は南部家、青森県は西の津軽と東の南部に分かれるライバル
- 現存天守の弘前城、日本一の桜の弘前公園、りんご生産日本一、ねぷた、津軽三味線、岩木山
- 人口約16万人、日本の市、青森県津軽地方の中心
市章が「卍」、津軽のお殿様の旗印。弘前市の旗は、津軽家の由緒ある旗印を、今に伝える1枚です。