くるりと巻いた、巴(ともえ)のマーク。函館市の旗です。北海道南部、夜景と五稜郭の港町の旗で、函館港は、岬に抱かれて海が深く入り込み、巴のような形をしている。だから俗に「巴の港」。市章は、その港の地形を図案化した「左巴」です。今回はそんな函館市の旗の話です。
まずは構成のおさらい
函館市旗の構成は、次のとおりです。
- 市章:左巴(巴の港の形)
シンボルの意味は、次のとおりです。
- 左巴:巴のような函館港の地形
- (現代版)五稜星:五稜郭・歴史と市民の意欲
くるりと巻いた巴のマーク。函館市を象徴する1枚です。
「『巴の港』の形と、五稜星」
函館市旗の、由来を見ていきます。函館港は、津軽海峡に突き出た岬の角に抱かれ、海水が深く湾入して巴状になっているところから、俗に「巴の港」といわれます。市章は、その港の地形を図案化したもの(左巴)。1935年(昭和10年)、開港記念日を定めて最初の函館港まつりを開く際に制定されました。港の形そのものが、マークになっている。青森市・和歌山市のように、地形を映したタイプです。
五稜星 ── 札幌とつながる星
そして、もうひとつの象徴があります。明治初期には、市の象徴として五稜星(五稜郭の星)が使われていました。現代版のマークは、この五稜星と巴を合わせ、青=空と海・赤い五稜=歴史と市民の意欲・白=未来への飛躍を表します。この五稜星は、札幌市に光る開拓使の赤い星とも、北海道の七光星(北辰旗)とも響き合う、北の星。巴(港)と五稜星(五稜郭)、2つの函館らしさです。星つながりで、北海道・札幌の仲間です。
開港五港、これでコンプリート
そして、大きな横のつながりがあります。函館は1859年に開かれた開港五港のひとつ。横浜・新潟・神戸・長崎と、これで五港すべてがそろいました。長崎市の市章は内側に5つの「市」で五港を表していましたが、その5番目・函館がここに登場。横浜・新潟・神戸・長崎、そして函館。開港五港が完成です。記念すべき1枚です。
函館市という都市
函館市の基本情報です。
- 正式名:函館市
- 所在:北海道(道南)
- 人口:約23万人
- 法的地位:中核市
「夜景と五稜郭」
函館市は、世界有数といわれる函館山の夜景、星形の城・五稜郭(箱館戦争・土方歳三)で知られます。元町の教会群と西洋建築、函館朝市のイカ、赤レンガ倉庫、路面電車も函館の名物です。
まとめ:巴の港、函館市
今回の函館市旗のまとめです。
- 市章は左巴(巴の港の形)、1935年(昭和10年)の開港記念日・函館港まつりで制定
- 函館港は岬に抱かれ海が巴状に湾入する「巴の港」、市章はその地形を図案化
- 明治初期は五稜星(五稜郭の星)が市の象徴、現代版は巴+五稜星(青=空海・赤=歴史と意欲・白=未来)
- 五稜星は札幌の開拓使の星・北海道の七光星とも響き合う北の星
- 函館は1859年開港の開港五港の一つ、横浜・新潟・神戸・長崎とそろってコンプリート
- 長崎市の5つの「市」が表していた五港の、5番目が函館
- 函館山の夜景、五稜郭(箱館戦争・土方歳三)、元町の教会、函館朝市、赤レンガ倉庫
- 人口約23万人、中核市、北海道南部
「巴の港」の形と、五稜星。函館市の旗は、港の地形と五稜郭の星を映した1枚です。