「八王」の字を図案化したマーク。八王子市の旗です。東京都・多摩地域最大の都市の旗で、八王子の「八王」をデザイン化したもの。この「八王子」という名前、じつは「8人の王子」に由来します。今回はそんな八王子市の旗の話です。


まずは構成のおさらい

八王子市旗の構成は、次のとおりです。

  • 市章:「八王」を図案化

シンボルの意味は、次のとおりです。

  • 「八王」:八王子(8人の王子)

「八王」のマーク。八王子市を象徴する1枚です。


「『八王』を図案化、8人の王子の街」

八王子市旗の、由来を見ていきます。市章は「八王」を図案化したもので、1917年(大正6年)の市制施行に伴い、同年12月22日に制定されました。そして、その名前の由来が、ちょっと神秘的です。平安時代、深沢山を天王峰とし、周囲の8つの峰を八王峰として、牛頭天王(ごずてんのう)と8人の王子(八王子)をまつる「八王子信仰」が始まりました。その後、深沢山に八王子城が築かれ、地名として定着します。8人の王子(八王子)をまつったから、八王子。市章の「八王」は、その8人の王子を表しているわけです。

「八」の市、そして桑都

そして、横のつながりもあります。「八」の市章としては、名古屋市(まるはち=丸に八)も「八」つながり。ただし八王子の八は、「8人の王子」ならではの由来です。八王子は、かつて生糸の集散地「絹の道」で栄え、「桑都(そうと)」と呼ばれました。長野・山梨・群馬などの生糸が八王子に集まり、横浜へ運ばれたのです。とくに群馬(前橋・高崎)とは、のちに八高線でも結ばれました。8人の王子の街であり、絹(桑都)の街。それが八王子です。東京都には県庁所在地としての「市」がない(23区)ので、八王子は東京都で最も人口の多い市でもあります。


八王子市という都市

八王子市の基本情報です。

  • 正式名:八王子市
  • 所在:東京都(多摩地域)
  • 人口:約58万人(東京都で23区を除き最大)
  • 法的地位:中核市

「高尾山と大学の街」

八王子市は、高尾山、八王子城(北条氏照)、生糸の絹の道(桑都)、八王子まつりで知られます。多くの大学が集まる学園都市でもあります。


まとめ:「八王」、八王子市

今回の八王子市旗のまとめです。

  • 市章は「八王」を図案化、1917年(大正6年)市制施行に伴い制定
  • 「八王子」の名は、牛頭天王と8人の王子(八王子)をまつる八王子信仰に由来
  • 深沢山を天王峰、周囲8つの峰を八王峰とし、のちに八王子城が築かれ地名に
  • 「八」の市章は名古屋(まるはち)とも八つながり(八王子の八は8人の王子ならではの由来)
  • かつて生糸の集散地「絹の道」で栄え「桑都」と呼ばれ、長野・山梨・群馬の生糸が集まった(群馬とは八高線でも結ばれた)
  • 東京都には県庁所在地の市がない(23区)ため、八王子は都内で人口最大の市
  • 高尾山、八王子城、絹の道、八王子まつり、大学の街
  • 人口約58万人、中核市、東京都多摩地域最大

「八王」を図案化、8人の王子の街。八王子市の旗は、8人の王子の信仰を、「八王」に込めた1枚です。