「八戸」の文字と、向かい合う2羽の鶴。八戸市の旗です。青森県・南部地方の中心、全国有数の漁港の旗で、「八戸」の2文字と、旧南部藩の家紋「向鶴(むかいづる)」を図案化したマーク。先に書いた弘前(津軽の卍)と対になる、南部のお殿様の旗です。今回はそんな八戸市の旗の話です。


まずは構成のおさらい

八戸市旗の構成は、次のとおりです。

  • 市章:「八戸」の文字+南部の向鶴の紋

シンボルの意味は、次のとおりです。

  • 「八戸」:市名
  • 向鶴:旧南部藩の家紋

「八戸」と向かい鶴のマーク。八戸市を象徴する1枚です。


「『八戸』と、南部の向かい鶴」

八戸市旗の、由来を見ていきます。市章は「八戸」の2文字と、旧南部藩の「向鶴の紋」を図案化したものです。1931年(昭和6年)8月、一般から募って制定されました。市の名前に、お殿様(南部家)の鶴の紋。城下町らしいマークで、盛岡(南部菱)・仙台(伊達)に並ぶ武家ゆかりの市章です。

津軽 vs 南部、そして鶴つながり

そして、2つの横のつながりがあります。八戸は南部家の城下町(八戸藩)。先に書いた弘前市(津軽家の卍)とは、津軽 vs 南部のライバル関係です。また、向鶴の「鶴」は、盛岡市(折鶴に見える南部菱)や長崎市(鶴の港の折鶴)とも、鶴つながり。卍の弘前(津軽)と、鶴の八戸(南部)。同じ青森県の、2つのお殿様マークです。そして八戸の鶴は、同じ南部家の盛岡とも、鶴の長崎ともつながります。盛岡も八戸も南部家ですが、盛岡は菱、八戸は鶴と、別の家紋を選んでいるのも面白いところです。


八戸市という都市

八戸市の基本情報です。

  • 正式名:八戸市
  • 所在:青森県(南部地方の中心)
  • 人口:約21万人
  • 法的地位:中核市

「漁港と三社大祭」

八戸市は、水揚げ全国有数の漁港(イカ・サバ)、八食センター、せんべい汁で知られます。ユネスコ無形文化遺産の八戸三社大祭(山車)・えんぶり、蕪島のウミネコ、種差海岸も八戸の名物です。


まとめ:「八戸」と向鶴、八戸市

今回の八戸市旗のまとめです。

  • 市章は「八戸」の文字+旧南部藩の向鶴の紋、1931年(昭和6年)制定(一般公募)
  • 盛岡(南部菱)・仙台(伊達)に並ぶ武家ゆかりの市章
  • 八戸は南部家の城下町、弘前(津軽家の卍)とは津軽 vs 南部のライバル
  • 向鶴の「鶴」は盛岡(折鶴の南部菱)・長崎(鶴の港)とも鶴つながり
  • 盛岡も八戸も南部家だが、盛岡は菱・八戸は鶴と別の家紋
  • 水揚げ全国有数の漁港、八戸三社大祭(ユネスコ)・えんぶり、蕪島のウミネコ、せんべい汁
  • 人口約21万人、中核市、青森県南部地方の中心

「八戸」と、南部の向かい鶴。八戸市の旗は、南部家の鶴の紋を市名に添えた1枚です。