「井」の字を図案化したマーク。岐阜市の旗です。岐阜県の県庁所在地、織田信長の城下町の旗で、でもこの「井」、今の「岐阜」ではありません。岐阜はむかし「井ノ口」といい、それを織田信長が「岐阜」に改めました。市章は、その改名前の名前「井ノ口」の「井」を残しているんです。今回はそんな岐阜市の旗の話です。
まずは構成のおさらい
岐阜市旗の構成は、次のとおりです。
- 市章:「井」の字を図案化(旧地名「井ノ口」の井)
シンボルの意味は、次のとおりです。
- 「井」:かつての地名「井ノ口」
「井」を図案化したマーク。岐阜市を象徴する1枚です。
「信長が改名する前の名前『井』」
岐阜市旗の、由来を見ていきます。岐阜市は往古「井の口」といい、織田信長公によって「岐阜」の名を全国に広められました。この深き由緒にもとづき、井の口の「井」をもって本市の象徴とし、市章と定めたものです。今の名前(岐阜)ではなく、信長が変える前の名前(井ノ口)の「井」を選んだ。歴史を大事にしたマークで、1909年(明治42年)の制定です。
福井市と同じパターン
そして、横のつながりもあります。先に書いた福井市も、旧名「北ノ庄」の「北」を市章に残していました。岐阜市も、旧名「井ノ口」の「井」を残しています。どちらも「改名前の名前」を、ちゃんとマークに残しているのです。福井は「北」、岐阜は「井」。捨てたはずの古い名前が、市章に生きている。そんな共通点です。ちなみに、信長が付けた「岐阜」の名は、中国の岐山(周王朝が興った地)と曲阜(孔子の生地)からとった、という説があります。岐阜県の県章は逆に、今の名前「岐」を円で囲んだもの。県は新名「岐」、市は旧名「井」という、面白い対です。
岐阜市という都市
岐阜市の基本情報です。
- 正式名:岐阜市
- 所在:岐阜県(県庁所在地)
- 人口:約39万人
- 法的地位:中核市
「信長と鵜飼」
岐阜市は、織田信長が天下統一の拠点とした岐阜城(金華山)や、1300年続く長良川の鵜飼で知られます。岐阜提灯・和傘の街でもあります。
まとめ:旧名「井」、岐阜市
今回の岐阜市旗のまとめです。
- 市章は「井」の字を図案化、1909年(明治42年)制定
- 岐阜はむかし「井ノ口」、それを織田信長が「岐阜」に改名し全国に広めた
- 市章は改名前の名前「井ノ口」の「井」を、市の象徴として残したもの
- 福井市(旧名「北ノ庄」の「北」)と同じ、旧地名を残すパターン
- 信長の「岐阜」は中国の岐山(周)+曲阜(孔子)からとった説あり
- 岐阜県の県章は今の名前「岐」を円で囲んだもの(県は新名「岐」、市は旧名「井」の対)
- 織田信長の岐阜城(金華山)、長良川の鵜飼、岐阜提灯・和傘の街
- 人口約39万人、中核市、岐阜県の県庁所在地
信長が改名する前の名前「井」。岐阜市の旗は、井ノ口という古い地名を、「井」の一字に残した1枚です。