羽を広げたコウモリ——のような「山」のマーク。福山市の旗です。広島県で広島市に次ぐ第2の都市、ばらと福山城の街の旗で、福山城のある場所は、もとは「蝙蝠山(こうもりやま)」。「蝠」が「福」に通じることから「福山」になった。だから市章は、コウモリと山を組み合わせたデザインなんです。今回はそんな福山市の旗の話です。
まずは構成のおさらい
福山市旗の構成は、次のとおりです。
- 市章:コウモリを「山」の字体にデザイン化
シンボルの意味は、次のとおりです。
- コウモリ:旧地名「蝙蝠山」+福(蝠→福)
- 山:福山の山
コウモリのような「山」のマーク。福山市を象徴する1枚です。
「市章がコウモリ、蝙蝠山が福山に」
福山市旗の、由来を見ていきます。福山城があるところは、もとは「蝙蝠山」と称していましたが、「蝠」は福に通じることから「福山」と称されました。その蝙蝠(コウモリ)と山をかたどって、市章としたものです。コウモリを「山」の字体にデザイン化しています。福山市出身で「関西近代建築の父」といわれる建築家・武田五一が選定し、1917年(大正6年)7月1日に制定されました。コウモリは縁起もの。だって「蝠」は「福」。中国では、コウモリ(蝠)は「福」と同じ音で、幸運の動物とされます。だから蝙蝠山=福山は、めでたい名前なんです。市章が「バットマンみたい」と話題になることもありますが、由来はこの福のコウモリです。
3つの横のつながり
そして、いろんな仲間もあります。旧地名(蝙蝠山)を市章に残すのは、福井(北ノ庄の北)・岐阜(井ノ口の井)・豊田(挙母の衣)と同じパターン。「福」の街としては、福島市・福岡市(9フ=フク)・福井市とも仲間です(福山の福は蝠=コウモリ由来)。一流のデザイナー・建築家の作なのは、茨城県(永井一正)・松山市(下村為山)とも通じます。コウモリで福、旧名残し、有名建築家の作。テーマ盛りだくさんです。広島県の県章(ヒ)・広島市(三つ引)とは別のマークです。
福山市という都市
福山市の基本情報です。
- 正式名:福山市
- 所在:広島県(備後の中心、県内第2の都市)
- 人口:約45万人
- 法的地位:中核市
「ばらと鞆の浦」
福山市は、築城400年の福山城(新幹線駅から最も近い城)、100万本の「ばらのまち」で知られます。「崖の上のポニョ」の舞台ともいわれる潮待ちの港・鞆の浦、備後デニムも福山の名物です。
まとめ:コウモリの「山」、福山市
今回の福山市旗のまとめです。
- 市章はコウモリを「山」の字体にデザイン化、1917年(大正6年)制定
- 福山城のある場所はもと「蝙蝠山」、「蝠」が「福」に通じて「福山」に
- コウモリ(蝠)は中国で「福」と同音の縁起もの、福山=めでたい名前
- 建築家・武田五一(関西近代建築の父)が選定
- 旧地名を残すのは福井・岐阜・豊田と、「福」の街は福島・福岡・福井と、有名作家の作は茨城・松山と通じる
- 広島県の県章(ヒ)・広島市(三つ引)とは別
- 築城400年の福山城、100万本のばらのまち、鞆の浦(ポニョ)、備後デニム
- 人口約45万人、中核市、広島県第2の都市(備後の中心)
市章がコウモリ、蝙蝠山が福山に。福山市の旗は、福を呼ぶコウモリを「山」に込めた1枚です。