三日月と星、そして「千」の字。千葉市の旗です。千葉県の県庁所在地、政令指定都市の旗で、この市章は、千葉の開祖・千葉氏の家紋「月星」に、千葉の「千」を入れたもの。千葉氏が信仰した北極星の神・妙見に由来する星——そしてネットでは「初音ミクに似ている」と話題になったことも。今回はそんな千葉市の旗の話です。
まずは構成のおさらい
千葉市旗の構成は、次のとおりです。
- 市章:月星(三日月+星)+「千」の字
シンボルの意味は、次のとおりです。
- 月星:千葉氏の家紋
- 「千」の字:千葉の頭文字
三日月と星に「千」のマーク。千葉市を象徴する1枚です。
「月と星は、千葉氏の家紋」
千葉市旗の、由来を見ていきます。
月星の紋章
市章は、千葉市の開祖である千葉氏の「月星」の紋章からとったものです。この月星に、千葉の「千」を入れて、1921年(大正10年)の市制施行を記念して市章としました。盛岡(南部)・仙台(伊達)に続いて、千葉市も武家(千葉氏)の家紋がもと。城下町ゆかりのマークです。千葉県の県章(チ+ハ)とは別物です。
北極星の神・妙見
そして、星の由来です。千葉氏は、北極星や北斗七星を神格化した妙見を信仰していました。一族で妙見信仰を共有し、結束を固めたのです。月星紋・九曜紋は、その星の神に由来します。千葉氏の星は、北極星の神・妙見の星。これにより、千葉市の星は、札幌(開拓使の星)・青森(北斗七星)・北海道(北辰)とつながる、北の星の仲間になります。関東にも「北極星の旗」があったのです。
「初音ミクに似ている」
そして、現代の小ネタもあります。この月星と「千」のマークが、初音ミクに似ているとネットで話題になったことがあるのです。似ているといわれるのは、初音ミクのツインテール(左右に束ねた髪)。2017年、初音ミクの誕生日(8月31日)には、千葉市が公式サイトの市章を1日限定で初音ミク版に変えたこともありました。
千葉市という都市
千葉市の基本情報です。
- 正式名:千葉市
- 所在:千葉県(県庁所在地)
- 人口:約99万人(政令指定都市)
- 法的地位:政令指定都市
「幕張とモノレール」
千葉市は、幕張メッセ、千葉ポートタワー、千葉都市モノレール(世界最長級の懸垂式)で知られます。縄文時代の加曽利貝塚もあります。
まとめ:千葉氏の月星、千葉市
今回の千葉市旗のまとめです。
- 市章は月星(三日月+星)+「千」の字
- 千葉市の開祖・千葉氏の「月星」の紋章に、千葉の「千」を入れ、1921年の市制施行記念で市章に
- 盛岡(南部)・仙台(伊達)に続く武家(千葉氏)の家紋がもと、千葉県の県章(チ+ハ)とは別
- 千葉氏は北極星・北斗七星を神格化した妙見を信仰、月星紋・九曜紋は星の神に由来
- 千葉の星は札幌・青森・北海道とつながる「北の星」の仲間(関東の北極星の旗)
- 月星と「千」のマークが初音ミクのツインテールに似ているとネットで話題に、2017年には市章を1日限定で初音ミク版に変えたことも
- 幕張メッセ、千葉ポートタワー、千葉都市モノレール(世界最長級の懸垂式)、加曽利貝塚
- 人口約99万人、政令指定都市、千葉県の県庁所在地
月と星は、千葉氏の家紋(そして初音ミク?)。千葉市の旗は、北極星の神を信仰した千葉氏の月星を、今に伝える1枚です。